土木公務員を目指している方の中には、
「安定しているって聞くけど、実際どうなの?」
「大変な面もあるのでは?」
と気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、現役の土木公務員として働く僕の実体験をもとに、土木公務員のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
土木公務員のメリット
1. 安定した待遇と福利厚生
- 景気に左右されにくく安定して働ける
- 毎年の昇給・ボーナスが保証されている
- 福利厚生が充実(休暇制度、扶養手当、住宅手当など)
- 定年まで働ける安心感がある
2. 幅広い業務経験とキャリアの広がり
- 道路、河川、公園、上下水道など幅広い業務を経験できる
- 設計・積算・現場監督など多様なスキルを身につけられる
- 異動を通じて得意分野や適性を見つけやすい
- 国家資格(技術士、施工管理技士など)の取得に役立つ経験が積める
3. 働きやすい環境
- ワークライフバランスを保ちやすい(休日が安定しているため、家族や趣味の時間を確保しやすい)
- 基本的に自治体内での異動なので、地元に腰を据えて働ける(国家公務員は広域転勤の可能性あり)
- 有給休暇や各種休暇制度が取りやすい
4. 地域に貢献できるやりがい
- 地域貢献を実感できることでモチベーションにつながる
- 仕事を通じてインフラ整備に携われるので「地域を支えている」誇りを持てる
- 道路や橋など成果が形に残るため達成感が大きい
- 市民から直接感謝される機会もある
給与面や休日や有給の取りやすさについて詳しく知りたい場合はこちらの記事で紹介しています↓
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土木公務員のデメリット
1. 異動で慣れた仕事を一から覚え直す必要がある
- 数年ごとに異動があるため、せっかく慣れた業務でもリセットされる
- 新しい分野を学べる反面、負担に感じる人もいる
2. 人間関係を新たに構築する必要がある
- 異動先ごとに新しい上司や同僚と関係を築く必要がある
- 人付き合いが得意でない人にはストレスになりやすい
3. 苦手・興味のない業務も担当する可能性がある
- 幅広い業務を経験できる反面、自分に合わない仕事を担当することもある
- 得意分野を活かせない場面ではモチベーションが下がりやすい
4. 給与水準は民間大手に劣る
- 安定性はあるが、高収入を目指す人には物足りない
- ゼネコンや大手建設コンサルに比べると年収は低め
僕自身の経験から感じたこと
- 給料は民間大手に比べると低めですが、安定して毎月しっかり支給され、年々昇給していく安心感があります。休みの多さや勤務時間を考えると、妥当な水準だと感じます。
- 「タイムイズマネー」という考え方をすると、給料がそこまで高くなくても、自分の時間をしっかり確保できるのは大きな価値だと思います。ある程度の残業で、休日も確保できるので、時間的なゆとりと収入のバランスが取れていると感じます。
- 福利厚生の充実は大きなメリット。休暇制度や手当など、公務員ならではの安心感があります。
- 異動の存在は人によって捉え方が変わると思いますが、僕の場合「長く同じ部署にいると飽きてしまう」ので、逆に新鮮な経験ができてよかったと感じています。
- 異動は大変さもある一方で、新しい分野を一から学び直すことで成長につながります。
- 異動先での出会いも大きな財産で、部署が離れてた今も仲良くしている人と出会えたのは本当にプラスでした。
- 地方公務員なので自治体内での異動のみ。引っ越しを伴わず、生活の基盤を守りながら働けるのはありがたいです。
- そして何より、自分の好きな街のインフラに貢献できることは、大きなやりがいになっています。
まとめ
土木公務員は「安定性」「働きやすさ」という大きな魅力がある一方で、「給与水準」や「異動の負担」といったデメリットもあります。
ただ、僕自身の実感としてはメリットの方が大きく、総合的にバランスの取れた働き方ができていると感じています。
「地域に貢献したい」「安定した環境でキャリアを積みたい」という方にとっては、とても魅力的な仕事だと思います。
これから土木公務員を目指す方は、自分にとってどんな働き方が合うのかを考える上で、ぜひ参考にしてみてください。
自分に合っているか気になる方はこちらの記事も参考に↓

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