土木公務員として働くうえで避けられないのが「異動」。
配属先によって仕事内容や忙しさ、働き方が大きく変わるため、キャリア形成に直結する重要なテーマです。
この記事では、現役土木公務員の経験を交えながら、異動の頻度や特徴、メリット・デメリットを解説していきます。
異動の頻度はどのくらい?
土木公務員の異動は おおむね2〜5年ごと に行われるケースが多いです。
ただし、人員配置の状況や本人の希望、事情によって期間は前後します。
- 2〜3年での異動:1つ目の配属部署の場合に多く、幅広い経験を積ませる意図
- 4〜5年での異動:2つ目以降の配属部署は基本的にこのパターン
- 長期配属(5年以上):人員不足や専門性が必要な部署
さらに管理職(係長・課長級)になると、2〜3年ごとに異動するケースが増えます。
現場系から内勤系、政策系まで幅広い業務を経験し、組織全体のバランスをとることが求められるからです。
👉 基本的には「数年ごとに違う部署を経験する」というのが土木公務員のキャリアパターンになります。
異動で変わる仕事内容と忙しさ
異動によって仕事内容や働き方は大きく変化します。
- 維持管理系部署(道路・河川・公園):ルーティンワーク中心で残業は少なめ
- 工事発注・監督系部署:工期が重なる時期は残業が増えやすい
- 計画・設計系部署:専門知識を活かしつつ、関係部署や住民との調整業務も多い
👉 同じ「土木職」でも部署によって生活リズムは大きく変わります。
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異動のメリット・デメリット
メリット
- 幅広い業務経験を積める
- 多様な人脈を築ける
- 得意分野や適性を見つけやすい
デメリット
- 業務を一から覚え直す必要がある
- 人間関係を再構築しなければならない
- 苦手・興味のない業務を担当する可能性がある
僕自身の異動経験
僕自身もこれまでに複数の部署を経験してきました。
正直、異動の際は 「仕事を一から覚える大変さ」 や 「人間関係の構築し直し」 には苦労しました。
ただ一方で、
- 新しい業務に触れることで知識や経験の幅が広がった
- 異動先で新しい人との出会いがあり、人脈や視野が広がった
といったプラスの面も大きかったです。
振り返ってみると、異動は確かにしんどい部分もありますが、自分を成長させてくれる貴重な機会だったと感じています。
まとめ
- 異動は 2〜5年ごと が基本
- 管理職になると周期は短くなる
- 部署によって仕事内容や忙しさが大きく変化
- メリットは「経験・人脈・成長」、デメリットは「リセットの大変さ」
土木公務員にとって異動は避けられない制度ですが、
**「安定した環境で、さまざまな経験を積んで成長できる仕組み」**とも言えます。
👉 「長く働きながらキャリアを広げたい」人には大きな魅力になるはずです。


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